住民の相談に応じ地域福祉のために活動する本市の民生委員・児童委員への委嘱状等伝達式が1日、壱岐の島ホールで行われた。委嘱を受けたのは95地区のうち90人で、新任28人、再任62人。このうち8人は主任児童委員を委嘱された。任期は12月1日から3年。
式では白川博一市長が「地域の人たちの生活状況を的確に把握し、福祉の窓口の役割を果たしていくのは、地域住民について熟知されている皆さんにしかできないこと。核家族化、コミュニティ意識の希薄化で問題が潜在化、複雑化している。誰一人取り残さない地域づくりのために、今後もご支援をお願いしたい」と挨拶した。
6年以上務め、今回の改選で退任する25人には厚生労働大臣感謝状が、同3年以上の27人には県知事記念品が贈られた。
28年11か月の在任で退任した山口邦子さん(79)は「50歳の時に委嘱され、懸命に務めてきた。いまは『やっと解放された』という思いが強い。警察や病院に泊まり込んだり、大変な任務だった。老人福祉施設に引き渡さなければならない時に、誤解から恨まれることもあった。だがその後、その人を施設に訪ねた時に『いまは幸せですよ』と感謝されたことが忘れられない。この委員を務めてきて良かったと思えた瞬間だった」と振り返った。
【表彰者】▽全国社会福祉協議会会長表彰 作田佐惠子▽全国民生委員児童委員連合会会長表彰 (20年以上)小畑孝昭、百田正利、後藤須々美、西寛(10年以上)目良君枝、山内義夫▽九州社会福祉協議会連合会長表彰・長崎県社会福祉協議会会長表彰 島永利助、初川睦子、長嶋惠子