第35回壱岐国牛まつり(同保存会主催)が14日、牛神が合祀されている津神社(郷ノ浦町牛方触)で開かれた。
寛文12年(1672年)に、壱岐島で牛の疫病が大流行した際、疫病退散の祈祷が行われたことが由来。毎年4月の第2日曜日に祭典が行われてきたが、今年は新型コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった。
また、保存会会員減少などで、恒例の牛方触自治公民館から津神社までの七福神仮装行列は中止となったが、御神体のお下りでは、牛の張りぼてが登場。御神体を乗せた御輿とともに御仮所までの約2百㍍を練り歩いた。
まつりに合わせて境内には出店や商品券が当たる輪投げコーナーも設けられ、地域住民らは晴れの日曜日を楽しんでいた。
保存会の梅野盛次会長(53)は「皆様方に来ていただき嬉しく思う。会員の減少や高齢化が深刻で、大幅に縮小したが実施したい気持ちがあり開催にこぎつけた。今後も続けたい気持ちは十分ある。地域全体で話し合っていきたい」と話した。