「日本第一酒造神」として全国の醸造家から信仰を集める松尾大社(京都市)で開かれる「第7回松尾大社 酒‐1グランプリ」(同実行委員会主催)が14日にあり、石田町の重家酒造株式会社(横山雄三代表取締役)がグランプリに輝いた。
全国から日本酒を醸造する44蔵が出展。来場した約1200人が各蔵自慢の酒を試飲して、好みの蔵に投票した。
重家酒造は新型コロナ禍前の2019年に開催された第6回大会に続いて2回目の参加。主力の「よこやま純米吟醸シルバー超辛7」や「よこやま純米大吟醸プリンセスミチコ」など3商品を出展。全国屈指の有名酒蔵が名を連ねる中、最も多くの票(票数は非公開)を集めた。九州の蔵がグランプリを獲得したのは初。
専務取締役で横山蔵杜氏の横山太三さん(51)は、試飲に来場者の列ができ関西圏での認知度の高まりを感じたという。
同社は平成30年に横山蔵を建設し、28年ぶりに日本酒の醸造を再開。また、今年は創業百周年を迎えた。
横山さんは「6年間、うまい酒を造るために人生かけてきたので、今回結果として残ったのが嬉しい。朝早くから地道に酒造りをしてくれた蔵人や家族の協力でこの結果が得られたと思う」と喜びを語った。