殺処分ゼロを目指して野良猫・犬の保護や譲渡会の活動を行う「壱岐島わんにゃんお守り隊299」(松嶋純子代表)は12月22~25日、壱岐の島ホールで「保護犬・保護猫ビフォーアフター展」を開き、市民に動物保護の必要性を訴えた。
写真展は、川棚町の一般社団法人「ネコノタメナラ」が昨年8~10月に県内7か所で開いた巡回展の写真を借りて実施。県内の保護団体や個人が撮影した保護される前と後の犬、猫の写真約6百枚を展示した。
保護前後の写真を並べて展示し、痩せ細り瀕死の状態だった犬や猫たちが回復して、安心してまるで「笑顔」のような表情へ変わる姿を示した。
来場した石田町在住の女性(45)は、自身も保護した子犬を引き取り、譲渡まで育てる「ミルクボランティア」として10頭以上の保護を引き受けてきた。写真展を見て「動物保護の認識が広がっていってほしい」と話した。
松嶋代表(49)は「動物たちも一つの命として幸せになる権利がある。こういう命があるというのを多くの人に知ってもらいたい」と訴えた。
壱岐市の犬の殺処分数(令和3年度)は218頭で、全国2739頭の約8%を占めている。