秋の宮中行事「新嘗祭」に献上する米の「お田植祭」が23日、郷ノ浦町庄触、牧永護さん(75)所有の田んぼ(7㌃)であった。
お田植祭では、耕作者の牧永さんや宮中献穀壱岐市奉賛会会長の白川博一市長ら関係者約50人が出席。神事を行った後、3月の播種祭で撒いた種から育てた苗を、盈科小学校の児童17人が植えた。
児童たちは紺がすりの着物を着た早乙女と法被を着た早男の姿をして、一列に並んで古式にのっとり手で植えた。
早乙女の一人、渡邉史さん(6年)は「大事なお米なので、稲が元気に育ちますようにと願って植えました」と話した。
田植え後には壱岐神楽の豊年舞が舞われ、出席者皆で豊作を祈った。
牧永さん(75)は「先祖からあずかった田でできることは嬉しい。無事に奉納できるよう、天候に負けず頑張りたい」と話した。