江戸時代に外交使節団の朝鮮通信使がたどったソウルから東京までを歩く「第9次21世紀の朝鮮通信使 日韓友情ウォーク」(ソン・サンギュ団長)の一行43人(韓国人26人、日本人19人)が24日、本市を訪れた。コロナ禍中は中止されていたため、本市を訪れるのは4年ぶり。
一行は1日にソウル・景福宮を出発。22日間をかけて釜山まで歩き、23日の対馬市を経て、24日午前7時50分にジェットフォイルで対馬から芦辺港に到着し、島内でのウォーキングを開始。住吉神社などに立ち寄りながら、正午前に壱岐の島ホールに到着。白川博一市長ら市職員、人面石君らが「壱岐島へようこそ」とハングル語で書かれた横断幕を掲げて出迎えた。
歓迎セレモニーで白川市長は「壱岐島は日本本土と大陸の中間に位置することから、古代より海上交通の要衝であり、交易、交通の拠点だった。特に朝鮮半島との関わりは深く、そのことを伝える様々な歴史資料がいまもこの島の至る場所に残っており、それゆえにここ壱岐市は日本遺産第1号にも認定されている。王都復元公園の視察では日本と韓国の歴史についてじっくりと思いを馳せていただきたい。朝鮮通信使時代に始まった韓国と壱岐市との友好が、今後も末永く続くことを祈念している」と歓迎の言葉を述べた。
一行を代表してキム・テホさんは「盛大な歓迎に感謝している。ウォークを通じて日韓の親交が深まることを願っている。壱岐の美味しい食事を楽しみにしている」と挨拶した。
一行は25日に博多に渡り、バスで大阪まで移動。そこからウォークを再開し5月23日に東京・皇居前でゴールする。行程は53日間、移動距離は2000㌔に及ぶ。