移住者の目線で暮らしやすい情報をまとめたマップを作る第1回編集会議が11日、郷ノ浦町のクロスポート武生水であり、移住者ら15人が集まった。
企画したのは、本市に移住して7年目の神奈川県小田原市出身の会社員、本吉亜衣さん(30)。「移住者をどう歓迎するかを移住者が考えないと、壱岐の人にそれを求めても難しい」と考え、移住者の目線で移住しやすい島づくりを考えたという。
第1回会議では、本吉さんが編集長となり、移住して感じた困りごとやマップに載せてほしい情報などのアイデアを皆で話合った。
参加者は、病院の時間やイベント情報のほか、公衆トイレの場所や「観光地ではないけど絶景スポット」など、島民では気付きにくい視点で意見を出し合った。
今回の企画について「移住者同士が交流できる場をつくるのが目的で、地図づくりはその手段の一つ」という本吉さん。根本には「移住者の満足度を上げたい」という思いがある。
「あれがない、これがない、と愚痴の言い合いになりがちだが、壱岐に無いものではなく、壱岐にあるものを見つける前向きな場を作っていきたい」と話した。
参加した壱岐商業高校教諭で島原市出身の片山司朗さん(42)は「壱岐市の人口減少や今後については、将来子どもたちが関わってくることで心配に思っていた。困りごとや魅力を考えるきっかけになってよかった」と話した。