芦辺浦のACB工房は、壱岐湯ノ本温泉の成分を使用した手作り石けん「ゆのもと石けん」(約95㌘、税込1980円)の販売を始めた。同工房のほか、壱岐リトリート海里村上と平山旅館で販売している。
石けんには、湯ノ本温泉の源泉近くからとれる鉄成分を使用。天然の保湿成分を石けんの中に閉じ込めることができる「コールドプロセス製法」で30日以上かけて熟成させたこだわりの商品で、洗いあがりはしっとり、そしてウッディでスパイシーな香りに仕上げ、リラックス効果が期待できるという。マーブル柄は温泉の鉄分由来の模様で、全て違う柄となっている。
開発した同工房の草野みゆきさん(57)は、毎日のように入りに行くほどの湯ノ本温泉愛好者。湯ノ本温泉を石けんに使えないか考えていたところ、温泉ソムリエの講習会で鉄成分の存在を知り、3年かけて製品化した。同工房は壱岐の素材を使った石けんを複数開発中で「壱州とうふ石けん」などの販売も予定している。