県市議会議長会臨時総会と議員研修会が8月21、22日、本市で開かれた。市議会議長会の通常総会は2009年、17年に本市で開かれているが、臨時総会は初めて。
総会には公務のため欠席した佐世保市を除く県内12市の市議会議長、議会事務局長らが出席。壱岐市議会の小金丸益明議長が会長を務め、24件の議案を原案通り可決。10月24日に佐世保市で開かれる九州市議会議長会第3回理事会に長崎県13市共同で「西九州地域の交通網の整備促進について」と「離島振興について」の2議案を提出することを決めた。
離島振興については「離島の自立的発展を促進し、離島住民の生活の安定と福祉の向上を図るとともに、地域間の交流や定住の促進を積極的に図る必要があるため、国においては離島をとり巻く特殊事情を直視し、それぞれの離島の特性に応じた離島振興の促進のため、特段の配慮をされるよう強く要望する」との要旨で、以下の2点を要望する。
一つは「有人国境離島法の確実な延長と支援事業の拡充について」で、「航路・航空路運賃低廉化の対象が、地元出身者の帰省、ビジネス客や観光客に及んでいない状況。来島するすべての人を対象にすることで交流人口を増やし、観光産業の振興と定住・移住に繋げ、離島地域の活性化に結び付けたい」と要望。
もう一つは「離島航路におけるジェットフォイルの更新について」で、「県内で就航している4隻はいずれも建造から30年以上が経過し老朽化が進行。導入当時に比べ建造費が大幅に高騰し、航路事業者の負担のみでの更新は困難な状況にある。改正離島振興法、有人国境離島法の目的に沿った国の施策として、新たな支援制度の創設など財政的支援を強く要望する」とした。
22日には壱岐の島ホール大ホールで議員研修会が行われ、株式会社廣瀬行政研究所の廣瀬和彦代表取締役を講師に招き、「予算決算審議について」の演題で講演会が行われた。