第5回全九州高等学校総合文化祭書道部門(揮毫大会)が12月11日、長崎市の県立総合体育館であり、壱岐高校書道部部長の2年、山内樹人さんが出場した。
山内さんは昨年7月の県大会で優秀賞を受賞し、県代表10人に選ばれていた。九州大会は、出題された複数の課題から一つ選び、2時間の制限時間内に書く方式で行われた。
山内さんは5語8句の40字で構成される「五言律詩」を選び、15字2行、10字1行の書を、行書と草書を合わせた行草書で書き上げた。「緊張したけど今までの練習の成果を発揮しようと思い、できるだけ早く、丁寧にという気持ちで臨みました」。文字の崩し方、かすれ具合、大きさ、長さは自由に表現でき、持ち込み可能な辞書を見ながら、制限時間の半分を費やして一文字ずつ文字の崩し方などを熟考したという。
親の勧めで小学1年から書道を始めたという山内さん。昨年に続き県大会は2回目のチャレンジだった。優秀賞受賞の知らせを聞き、「自分で納得できるできではなかったが、評価していただきうれしい」と笑顔。
九州大会での経験は「今まではお手本を見て書くだけだったけど自分で考え、一から書を作るということが勉強になった。〝書は学び〟で、どれだけ書いても終わりはなく、ずっと学び続けていくもの」と今後も書道を続けていく考えを話した。