歴史・自然

約1万点の土器片見つかる 車出遺跡群田ノ上地区

市教委の本年度遺跡発掘調査で、郷ノ浦町田中触の車出遺跡群田ノ上地区から約1万点の弥生時代の土器片が出土していたことがわかった。そのほとんどはベンガラ(鉄のさびなど)によって赤く着色されたもので、祭祀用に特別に使われていたものと見られている。市教委は本年度中に発掘調査報告書をまとめる。

同地区は車出遺跡群を構成する5地区の1つで、8月から調査が行われてきた。

大量の土器片は地表面から約1・5㍍下から集中して出土。サザエの殻などの貝類が集中する層のほか、東西に横断する溝の跡も見つかった。

市教委文化財班の松見裕二学芸員は「集落の中でお祀りをする場所が見つかったのは大きな成果。引き続き当時の生活の様子を明らかにし、市の歴史を解明したい」と話した。

関連記事

  1. 妻ヶ島・衣通姫神社で例大祭 鳥居を新築、神社由来看板設置
  2. 本物の人面石展示 一支国博物館
  3. 今年も羽休めに「来島」 北帰行のマナヅル
  4. 元寇の痕跡求めて 壱岐高生が樋詰城跡を発掘
  5. 美しい海を目指して 壱岐高生徒がアイデアコンで発表
  6. 原の辻で洪水?車出は政治の拠点? 原の辻復元建物で歴史講座
  7. 豊作願いアイガモを放鳥 原の辻さなぶりの祭り
  8. 「歴史のキャッチボールを」 梅屋庄吉の曾孫、小坂文乃さんが講演

おすすめ記事

  1. 今年の人身事故8件 市交通安全協会
  2. 中総体県予選に初出場、3位に 空手道クラブチーム修練会
  3. 「壱岐の魅力は日常に」 協力隊長澤さんが活動報告会

歴史・自然

PAGE TOP