43年ぶりベスト4を目指した壱岐は22日、準々決勝で海星と対戦。2‐12で5回コールド負けを喫したものの、昨夏に続き2年連続ベスト8に入った。
壱岐は1回表、1番吉田遥人(2年、勝本)が失策で出塁、2番辻村聖士(3年、石田)が送りバント、3番齋藤優輝(3年、芦辺)が左前打で1死一三塁とし、4番小畑仁誠(2年、石田)が犠牲フライを打ち上げ1点を先取した。小畑の兄は16年センバツ甲子園に海星の4番主将で出場した小畑翔大さんで、兄が在校した海星戦で意地を見せた。
だが2、3回戦を完封した先発・小嶋蒼(3年、石田)が海星打線に捕まる。1~3回にいずれもタイムリー長打を浴びて各1失点。4回からリリーフした赤木利玖(3年、石田)も4回に2ラン本塁打を喫した。
壱岐は5回表、無死満塁のチャンスをつかんだが、小畑のショートゴロ間の1点だけ。5回裏は赤木が制球に苦しみ失点を重ね、再び小嶋がマウンドに上がったが流れを止め切れず、無念のコールド負けとなった。
それでも2回戦で五島海陽に7‐0の7回コールド勝ち、3回戦はシード校の長崎日大相手に9番坂本夏唯(3年、郷ノ浦)のスクイズ、センター川上稜(2年、勝本)、セカンド永石帆楓(3年、石田)らのファインプレー連発、小嶋の粘り強い投球で2‐0と快勝し、壱岐の伝統である隙のない野球を大舞台で存分に発揮した。
壱岐商は2回戦で春季大会、NHK杯でともに準優勝した第3シード小浜と対戦。小浜のエース中野にノーヒットノーランを喫したものの、篠﨑柊太(3年、芦辺)が丁寧なピッチングで小浜打線を5安打7三振に抑え、守備陣も無失策で2‐0の僅差の勝負に持ち込んだ。部員不足で大会出場が危ぶまれた時期もあったが、今年は1年生が16人も加入。その1年生から4人がレギュラー出場し、今後に価値ある2回戦敗退となった。