本年度の市ふるさと納税の寄附額は10日時点で9525件2億9896万円となり、3月末までに若干の上乗せされ、約3億円になることが判った。このうち104件337万2千円は台風9・10号の災害復旧支援の寄附となっている。
昨年度は1万3257件約3億8千万円で、約3800件8千万円の減少。平成25年度以降は毎年寄附額が増加していたが、8年ぶりに減少に転じた。
市政策企画課は「コロナ禍で大きく減少することも覚悟していたが、まずまず健闘した。減少の原因はウルトラマラソン、新春マラソンなど各種イベントが中止になり、観光客も大幅に減少したことで、島外の人が壱岐と触れあう機会を失ってしまったことが大きい。ふるさと納税はその土地で食べたものの美味しさや旅の感動が寄附する気持ちに大きな影響を与えているので、この点が痛かった」と分析した。
一方で「返礼品はカタログ写真を撮り直し、デザインを変えるなどブラッシュアップを進めている。昨年から赴任したふるさと納税担当の地域おこし協力隊員は、納税者へのメルマガ配信やLINEニュース作成などで、納税者との関係維持を図っている。来年度はその効果が出てくれるだろう」と来年度の巻き返しに期待を込めた。
返礼品では「寒ブリしゃぶしゃぶセット」(寄附額1万円=3000ポイント)が1番人気になっている。