九州郵船は14日、市航路対策協議会(会長・白川博一市長)に対して、懸案となっていた5~7月の燃料油価格変動調整金について、5月1~31日は0ゾーン(調整金なし)、6月1日~7月31日は1ゾーン(壱岐~博多片道フェリー110円、ジェットフォイル180円、壱岐~唐津片道50円)に設定すると回答した。
5~7月の調整金は、価格決定の基準値となる1月の原油CIF価格が4万5648円で、同社が定めた設定表の1ゾーン(4万4574~4万9573円)に入ったが、5日に開かれた市航路対策協議会で委員から「0ゾーンと千円程度の差なら、今期は様子見の意味で無料にできないか」「企業の社会的貢献を期待したい」など調整金有料化の見送りを求める要請が相次いだため、同社が再検討していた。
同社は「通常ならば調整金を頂くことになるが、国境離島島民割引運賃により島民の利用が増え、運賃の低廉化も定着しつつあることを鑑み、5月の1か月間は例外的に調整金を無料にした」と説明した。