本市と長崎ウエスレヤン大学(諫早市、佐藤快信学長)は2月20日、包括連携に関する協定書を締結した。連携事項は、インバウンドなど観光振興、教育と人材育成、健康・福祉・産業振興、まちづくりなどに関することなどで、相互の資源を活用することで地域社会の発展や人材育成などに寄与する。また同大・井川博行副学長に壱岐市政策顧問の委嘱状を交付した。
調印後の会見で白川博一市長は「井川副学長は昨年まで県文化観光国際部に勤務し、当時からお世話になっていた。今年1月に中国超富裕層企業家交流促進訪中団で中国を訪れた際も、その団長として様々なセッティングをして頂いた。その橋渡しで3月には中国の実業家が壱岐に来島し、その後は団体旅行での来島も計画して頂いている。今後もウエスレヤン大学、そして井川副学長の幅広い人脈を、壱岐のインバウンドに活かしていただきたい」と要望した。
井川副学長は「交流人口拡大、インバウンドというとこれまでは団体ツアーを中心に考えがちだったが、団体はほとんどが東京へ行く。それなら富裕層の個人旅行にターゲットを絞った方が良いと考えている。富裕層の旅行は必ずしも豪華な宿泊施設やリムジンがなくても、壱岐の誰もいないビーチで思い切り叫ぶということがキラーコンテンツに成りうる。学生たちと一緒にストーリー性を持った心に刺さるコンテンツを発掘していきたい」と意欲を語った。