日本テレビ系の人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜午後7時)で11日に放送される「DASHご当地PR課」に、本市が特集される。タイトルは「長崎県壱岐市 風の力だけで壱岐の島 走れるか!?」で、出演メンバーであるTOKIOのリーダー城島茂さん(47)と長瀬智也さん(39)がこのほど来島し、リヤカーに帆を取り付けた車両で島内を走る様子を撮影した。また県は俳優の福山雅治さん(49)を起用し、「しまの魅力」を全国発信する「長崎ブルーアイランズプロジェクト」を始動しており、壱岐で撮影したスペシャルムービーが間もなく公開される。壱岐の魅力発信に大物芸能人が相次ぎ取り組んでいる。
「DASHご当地PR課」は日本全国のご当地名物のすごさを伝える企画で、壱岐は「春一番発祥の地」として「年間を通して強風が吹いている」ことが注目された。TOKIOのメンバーが仕掛ける壱岐PR方法は帆船にタイヤを取り付けたような乗り物での島内ドライブ。2月9日に来島した長瀬さんは土台となるリヤカーを調達し改造。城島さんは風を受ける帆の制作を行った。
制作した車両で芦辺港から八幡半島への海沿いの5㌔コースを試走しようとしたが、当日は微風のため断念。2人は25日に再来島して、試走に挑む様子を撮影した。ロケでは壱岐の名所数か所でのPR撮影も行っており、番組内で放送される可能性もある。日曜日のゴールデンタイムに、常に20%前後の高視聴率を誇る人気番組で特集が組まれ、しかもジャニーズの人気グループが実際に訪れてロケをしたことで、壱岐が大きな話題になるのは確実だ。
このところ、本市でロケを行うテレビ番組が急増している。昨年11月にはテレビ東京系「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」で勝本町の鯨組の家にある「開かずの金庫」を開ける企画を放送。その他、読売テレビ「遠くへ行きたい」「旅ぷら」、TBS系「ペコジャニ∞」、NCC「シマで見つけたタカラモノ」、FBS「ばりはやッ!」、BSTBS「日本ご当地はたらき旅」などが放送された。
白川博一市長は「マスコミで取り上げられる影響力は非常に大きい。チャンスを逃さないようにしたい」と話しており、今後も市観光連盟などを窓口とした積極的な売り込みとともに、フィルムコミッションのようなロケ受け入れ態勢の整備も求められる。
県が平成29年度の国境離島交付金を活用し「しま」のイメージ構築と認知度向上を目的にスタートさせた「長崎ブルーアイランズプロジェクト」は、長崎市出身の福山さんがナビゲーターとして各離島を訪れ、名所・旧跡、文化、自然など離島の魅力を撮影。ウェブサイトとフェイスブックページで動画などを公開する。本市の撮影は2月14日に行われ、福山さんは小島神社など島内で撮影を行った。ムービーは間もなく公開される。福山さんは「日本中、アジア各国、さらに世界中に『長崎の島、いい!』と思っていただけるような発信ができればと思っています」と語っており、こちらも「鉄腕!DASH」に負けない話題となることが確実だ。