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壱岐Jrが全国6位の快挙。竹下紘夢(渡良)が18人抜き。全国小学生クロカンリレー

日清食品カップ第20回全国小学生クロスカントリーリレー研修大会(日本陸上競技連盟主催)が10日、大阪府の万博記念公園内特設コース(1区間1・5㌔×6区間、計9㌔)で行われ、都道府県代表の50クラブチーム(開催地・大阪府は4チーム)が出場。長崎県代表の壱岐ジュニアランナーズ(Jr)が31分29秒で6位入賞を果たした。長崎県代表チームの過去最高順位は第4回(2001年度)豊玉陸上クラブの6位で、過去最高タイ。31分29秒のタイムは、記録が残っている第11回以降、第15回(12年度)16位村松クラブの31分46秒を上回る最高タイムとなった。

壱岐Jrは10月の県大会優勝メンバーと同じ6人が出場した。県大会1区で区間賞を獲得した田中恵愛(えま、勝本6年)は同じ1区に出走。さすがに全国女子のエースが揃う区間だけに26位と順位面では出遅れたが、入賞の8位圏内までは14秒差と健闘した。

チームが勝負を賭けたのが2区。エースの竹下紘夢(渡良6年)はこれまで常にアンカーを務めてきたが、「上位入賞のためには前半から勝負に出なければならない」(出口徹監督)と、竹下を2区で起用した。その作戦に竹下が見事に応えた。クロカンコースは狭い部分もあり、先行する選手を抜くのが難しいが、竹下は集団を縫うように走り抜け、次々に上位選手を捉えていく。わずか1・5㌔のコースで、驚異の18人抜きを達成。順位を一気に8位まで押し上げた。

「こぼう抜き」が名物の箱根駅伝でも、過去最高は20人抜き(09年G・ダニエル=日大)で、記録を作った箱根駅伝2区は23・2㌔の距離なのだから、それだけ竹下のごぼう抜きは衝撃的だった。竹下の記録4分48秒はトップと3秒差で区間4位だったが、集団で前が詰まったり、追い抜く際のタイムロスを考えれば、区間賞に匹敵する走りだった。竹下は「どんどんと追い抜いていくのは気持ちが良かった。抜いた人数は考えずに、とにかく上位まで上げて、3区以降に託そうという気持ちだけだった。2区としての仕事はできたと思う」と満足そうに振り返った。

壱岐Jrはその順位を守るどころか、さらに上げて行った。3区野村夏希(盈科6年)はトップと4秒差の5分17秒。区間4位で総合6位に順位を上げた。野村は「全国大会で緊張したけれど、芝のコースは練習していたので走りやすかった。舗装コースの県大会の記録(5分26秒)を上回る自己ベストが出せて良かった」と笑顔を見せた。4区原田航汰(勝本6年)は区間10位で総合6位を守り切ると、5区本田結(盈科6年)も区間4位の快走で総合4位まで順位を上げた。本田は「前の2人を抜くことができて嬉しい。アンカーの6区には速い選手が揃っていたので、少しでもタイムを縮めてアンカーにタスキを渡そうと必死だった」と話した。アンカー6区を任された岩本瑞生(霞翠6年)は強豪の中に入って区間順位は25位だったものの、関西壱岐の会のメンバーが大声援を送る中、総合6位を守り切ってゴールした。

出口監督は「クロカンコースなので県大会から1分プラスを目標にして、6位以内を目指していた。それを選手たちがさらに削ってくれて、県大会とわずか4秒差という素晴らしいタイムになった。想定のタイムだと入賞できていなかった。みんな本当に頑張ってくれた」と感激した。

リレー選手に選ばれなかった選手が参加した1・5㌔タイムトライアル(各チーム男女各1人出場)でも、男子の東谷豊連(とよまさ、渡良5年)が10位、女子の竹藤凛(盈科6年)が13位と、ともに上位の成績を残して壱岐のレベルの高さを示した。5年生ながら10位となった東谷は「トップの数人はすごく速かったけれど、6年生が多い中での10位は自信になる」と来年のリレー出場を見据えた。上位チームは首都圏近くの大規模なクラブチームで、選手人数、スタッフ人数、施設、用具など、壱岐とは比べものにならない練習環境が整っている。その中で離島の壱岐Jrが、個人ではなくチームとして全国6位入賞を果たしたことはまさに快挙。選手たちにとっても今後の大きな自信になるばかりか、壱岐のアスリート、市民全体にも勇気を与える結果となった。

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