社説

社説・心ないヤジは止めて欲しい

14日は市中体連の球技・剣道競技大会で、各会場を取材で回った。どの試合も熱戦続き。終盤での大逆転なども多く、子どもたちのあきらめない姿に感動した。
一方で残念なシーンも目撃した。子どもたちの熱戦に保護者もつい熱くなったのだろうが、審判の判定に対して「おかしかあ。あの審判、○○の出身じゃなかとね」、監督の采配に対して「ど素人か」「そこは○○じゃろ」などと大きな声でヤジを飛ばした人が複数いて、とても悲しい気持ちになった。
審判の判定に対しての不満は、スポーツ競技をテレビ観戦している時にはつい出てしまう。プロ野球のコリジョンルールの判定で家庭でも審判批判のような会話が多くなっているのかもしれない。ネット上ではプロ野球やサッカー日本代表チームなどの監督采配への批判の書き込みは後を絶たない。プロスポーツの場合は、審判やチーム運営も含めて「商売」であるのだから、ファンからの批判もある程度は仕方がない部分はある。
だがその批判を子どもたちのスポーツにまで持ち込むことは絶対にやめて欲しい。審判員は休日を返上して審判業務をボランティアでを務め、忙しい日常の合間を縫って審判技術の習得に努め、競技普及に心血を注いでいる。出身がどこだろうが、判定でひいきをすることなど断じてあり得ない。そのようなヤジは侮辱である。監督を務める教員も、通常の授業に加えて、顧問となったクラブの指導のため休みなく努力を重ねている。慣れない競技を担当する人もいるが、それでも児童と一緒になって、良いプレーをするように、そして1勝を目指して努力を続けている。
子どもたちは審判、監督を尊敬し、日頃からの指導などに心から感謝をしているし、そうでなければいけないはずだ。それなのに保護者から、審判や監督に対しての批判の言葉を聞いたら、子どもたちはどんな気持になるだろうか。不用意な一言が人を、そして我が子を傷つけてしまうことを、ぜひ考えてもらいたい。

 

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