壱岐市は6月27日、市制施行10周年を迎えた兵庫県朝来(あさご)市と友好都市提携の調印を、朝来市和田山ジュピターホールで行った。締結式で白川博一壱岐市長と多次勝昭朝来市長がお互いに市旗を交換した。
両市は1738年(元文3年)の元文一揆に端を発する小山弥兵衛と孫娘・心諒尼の縁によって、50年以上前から歴史、教育、経済交流を行ってきた。近年は「あしべ商工産業祭り」と「但馬・食文化まつり」での相互の特産品交流、箱崎小学校と朝来市立東河小学校などの文化・教育交流、一支国博物館・県埋蔵文化財センターでの歴史紹介など交流が活発化しており、壱岐市制10周年の昨年2月には「歴史・教育・経済パートナーシップ宣言」を行った。
白川市長は「これを機にさらに絆を深め、海と山という両市の違った特色を生かして、相互の地域振興と活性化を図っていく」と話した。提携を記念して、8月に市民劇団・一支国座の朝来市公演を行うことが決まっている。