財務省はこのほど、貿易統計の原油CIF(到着港までの海上運賃と貨物保険料が含まれた価格)10月速報値が、1㌔㍑3万6140円だったことを発表した。
九州郵船が定めた燃油サーチャージ(調整金)の金額表で、同価格は基準値(3万9574円=平成17年平均)を下回った。4万4573円以下(0ゾーン)は「調整金なし」と設定されているため、2016年2~4月の同チャージは無料となる見通し。前年同時期は同7万130円で6ゾーン(壱岐~博多間片道フェリー660円、ジェットフォイル=JF=1080円)だった。
チャージ無料は昨年8~10月以来、2期ぶり。11月から今年1月は1ゾーン(同フェリー110円、JF180円)が設定されている。
正式な決定は近く開かれる市航路対策協議会で九州郵船から発表される予定だが、基準値を下回る価格であったことから、会議では乗船料金自体の値下げが議論される可能性がある。