玄海原子力発電所の地震を想定した本年度県原子力防災訓練が3日、本市を含む県内関係4市で実施された。
訓練は2002年から毎年行われている。本市では同原発から30㌔圏内(UPZ)の初山、武生水、芦辺、石田の4地区の住民の代表約40人が、各地区に集合後、バスやコミュニティバスで移動し、芦辺町の壱岐島開発総合センターでスクリーニング(汚染検査)を受けた後、勝本町かざはやで保健師から問診を受けたり、非常用簡易トイレや段ボールベッドの展示を見学した。
三島地区の長島と原島では、放射線防護対策施設に避難したほか、一部住民は壱岐海上保安署と壱岐署の船舶で本島へ渡り、マイクロバスでかざはやに移動した。UPZに原島の全てと長島の一部が入る。
原島の漁業の60代男性は「風向きとかで違うだろうけど、実際のところこれで助かるんやろうかね。南風がよく吹いている時だったら(放射線が)すぐ来る。逃げる暇はない」と危機感を示した。また、この男性は漁船を所持しているが「漁船で避難したら係留するところがいっぱいになる。年寄りも多く、船に乗ったり降りたりするのもよういかんけん(海保の)大きな船で来てもらいたい。普段は原発はあまり意識しないが、事故は絶対ないとは言い切れず、頭のどこかに入れておかないと」と備えの必要性を語った。
一方、芦辺地区から避難した海女漁を営む60代女性は「避難の仕方などをもっと広くいろんな人に知ってもらいたい。事故は起こってほしくないが、原発がなければ電気代があがったりして困ることもある。備えがあれば大丈夫だと思う。もっと周知できれば皆さんが安心できると思う」と語った。
また、55人が搭乗可能な大型ヘリ「チヌーク」を使った広域避難には市の職員ら9人が参加。自衛隊員に誘導されて後部から搭乗し、海上自衛隊大村航空基地へ移動した。
初めて自衛隊機での避難を経験した市消防本部の救急救命士、川谷晃平さん(34)は「原発事故発生時に市民の方々の身体的被害がどの程度なのか想像できない部分もあるが、避難する住民の気持ちもわかる貴重な機会。防護服や測定器を装備した訓練もするが、実践の経験はなく少し手探り状態になるのが正直不安なところはある。訓練でより実践的な避難の仕方を身に着けたい」と話した。





























