文化・芸術

「大錯覚展」が博物館で開幕 目と大脳の不思議を体感

一支国博物館の第70回特別企画展「大錯覚展~さて。だまされに行くとしますか。」が7月19日に1階テーマ展示室と3階多目的交流室で開幕した。9月1日まで。観覧料は小学生以上500円、2回目以降150円(使用済み観覧券の掲示が必要)。
展示室には錯覚を生み出す作品が計54点展示され、見るだけでなく、動かしたり触ったり、仕掛けの中に入り込んだりしながら、「脳がだまされて、目で見た物や風景、長さや形などが実際と違って見えてしまう」錯覚の仕組みを学びながら楽しめる。
須藤正人館長は「スタッフの頑張りで特別企画展は70回目を迎えた。今回は夏休みに向けて、大人も子どもも一緒に楽しめる企画となった。五感は大脳が察知するものでそこに魔法が潜んでいる。目と体の錯覚を楽しみながら、人体の不思議に気が付いてもらえれば嬉しい」と紹介した。
1階は、丸に見えたものが実は四角だったなど目で見て楽しむ作品が中心で、錯覚の仕組みを数理モデルで解き明かす研究の第一人者である明治大・杉原厚吉教授が監修した作品も多く展示されている。3階は、3D眼鏡を着用すると床が浮き上がったように感じる通路、中に入った人の顔だけが乗ったように見える魔法のテーブル、開け方がわからないトリックドア、巨大知恵の輪など、大人でもついナゾ解きに熱くなってしまう仕掛けが満載だ。
河合恭典学芸員は「高さ、角度、鏡に映すなど計算し尽くされた3Dプリンターなどの作品で、大人と子どもなど人によって見え方も違う。子どもは見たままを感じ、大人は経験からのバイアスがかかっている。2回目以降の来場は割引されるので、何度もナゾ解きに挑戦しに来てもらいたい」とPRした。

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