286年の伝統を誇る郷ノ浦祇園山笠(同振興会主催)が7月30日、コロナ禍による中止を経て4年ぶりに開催された。
最高気温33・5℃の厳しい暑さの中、「一番・下山流」「二番・塞流」「三番・新道流」「四番・本町流」「盈科小・一、二流」「郷ノ浦中・一流」が午前9時30分に塞神社を出発。亀川稲荷神社、金比羅神社、八坂神社を参拝し、11時過ぎに郷ノ浦郵便局前で、各流が山笠をぶつけ合って威勢の良さを競い、力水を浴びながら競演した。午後からは佐賀里の石段69段を「よーかいた、よーかいた」の掛け声で山笠を担ぎ上げた。
郷ノ浦祇園山笠の由来は郷ノ浦でまん延した疫病を鎮めるため山笠を奉納したのが始まりで、郵便局前や佐賀里の石段周辺には多くの市民が見物に訪れ、コロナ禍の完全な収束を願って、舁き手に声援を送っていた。