サッカーJリーグのレギュラーシーズンが終了し、Vファーレン長崎はJ1の18チーム中、最下位18位に終わり、J1生活は1年だけで来季からJ2に戻る。サポーター、県民にとっては残念な結果に終わったが、2月の開幕から4月末までは上位争いに食い込む健闘を見せて、一定の盛り上がりは見せた。
記者が以前に住んでいた北海道のコンサドーレ札幌はJ1、J2を何度も入れ替わった。J1の壁は厚かったが、挑戦し続けたことで徐々に態勢を整え、今季はJ1で4位と最高順位を記録した。サポーターにとっても、敗戦ばかりのJ1時より、勝利が続くJ2時の方がかえって盛り上がったこともあった。たとえJ2であっても、サポーターは勝ち試合を応援に行きたいもの。V長崎も来季J2で勝ち続ければ、サポーターはさらに熱く応援する。
だがJ1に再び昇格し、維持していくためには、更なるサポーター増強が不可欠である。今シーズンのV長崎のホームゲーム観客動員数は1試合平均1万1225人で、これもJ1最下位。J2の2チーム(新潟、松本)よりも下で全体の20番目の順位だった。19番目の柏はJ1で17位なので、成績がそのまま観客数に比例しているように見える。観客数が多ければそれだけ入場料収入もあり、補強などにも資金が使える。
JR長崎駅近くに計画されている新スタジアムは2023年完成予定で、あと4年間は現在のトランスコスモススタジアムを使用することになる。JR諫早駅から徒歩30分と交通の便の悪い現スタジアムを有効活用するために、アプリでの駐車場予約サービスや、民家の私有地を利用した軒先パーキングなど、高田明社長が知恵を絞っているが、なかなか難航している。それならばぜひ離島に目を向けてもらいたい。壱岐の場合、唐津港から無料バスを出してくれれば、土日曜のデイゲームなら観戦希望者は多くいるはず。県民一体となったV長崎応援に、壱岐も加わりたいものだ。