社説

「オール壱岐」で壱岐島を盛り上げよう。

8日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会総会で、2020年夏季オリンピックの開催地が、東京に決まった。
16年、東京招致が失敗した時、ロビー活動の不足が批判されていたが、今回はロビー活動も積極的に行われ、この1年だけで約50か国、地球10周に相当する距離を移動したという。
ロビー活動とは「個人や団体が政治的影響を及ぼすことを目的として行う私的活動」のこと。1869~77年に活動したユリシーズ・S・グラント米大統領の時代、ホテルのロビーでくつろぐ大統領に陳述を行ったのがロビー活動の始まりとされ、語源もこれに由来する。
13年には、国際オリンピック委員会に対し、各競技協会などがオリンピック競技種目への残留をかけたロビー活動を行い、出遅れたレスリングが除外対象となったことで話題となったが、同総会で行われたIOC委員による投票で、20年東京五輪で実施する残り1競技に選ばれたことは、メダル獲得数の多い日本にとっては幸いだった。
オリンピック東京開催の勝因は「政財界を巻き込んだオールジャパン態勢の勝利」だったという。これまで招致に関与してこなかった皇室の高円宮妃久子さまが同総会の冒頭に挨拶され、安倍晋三首相がプレゼンテーション、また元トヨタ自動車社長ら財界人を招致委員会に招くなど、オリンピックの枠を超えた人材を広く集めた。皇室や政界、財界、選手らが一丸となり、国を挙げた「オールジャパン」はこうして実を結んだのだ。
これは今の壱岐島にもいい教訓だ。市、市観光連盟、商工会、JA壱岐市、壱岐焼酎委員会など、壱岐を盛り上げるために『オール壱岐』の体制を作ることは出来ないか。
今、壱岐では様々な団体が個々に壱岐を盛り上げようと頑張っているが、1団体では島外に向けた情報発信には限度がある。各団体が手を取り合い、壱岐を盛り上げようと知恵を出し合い、1つの方向性をもって、壱岐島をアピールしていく。フリーキャスターの滝川クリステルさんは、同総会で日本国民が持つ「おもてなし」の心を紹介した。人口減少が続き、閉塞感のある壱岐には「オールジャパン」が良い手本になるはずだ。

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