白川博一市長(65)が来春の市長選に三選出馬を表明した。
白川市長は22日に開かれた市議会定例会10月会議の締めくくりの挨拶で、「来年4月17日の任期まで半年を切った。庁舎建設に関する住民投票結果について、自分なりに総括し、財政(合併特例債)があるうちに建設しようとしたが、市全体のグラウンドデザインを明確に示すことができなかったことに尽きる」と庁舎建設問題についての反省を述べた。
一方で「後援会に相談したところ、“市長は市民のためになると判断し提案した。最終的に民意に従ったことは潔かった”と言っていただいた」と後援会は三選出馬に前向きな評価をしていることを示した。
政治課題として「航路運賃低廉化、漁業燃油補助、雇用確保などに期待のかかる国境離島新法は、臨時国会の開催が微妙となっており、来春の通常国会では成立してもらわなければならないが、予断は許さない状況だ。県離島振興協議会、全国離島振興協議会の会長としても、成立に全力を尽くしたい」と懸案の国境離島新法成立への思いを語った。
また「10月会議で第2次壱岐市総合計画案が議決された。人口減少対策は待ったなしの課題であり、着実に実行しなければならない。笹原副市長とともに総合計画実現に向けて尽力したい。壱岐市には大きな課題が山積している」と更なる市政運営に強い意欲を見せた。
その上で「8年間の経験と人脈を活かして、全力でぶつかっていく決意をした」と出馬を表明した。