一支国博物館の第26回特別企画展「よみがえった石コロたち展」が17日に開幕した。8月30日まで。入場は一般2百円、高校生以下・年間パス所有者・当日常設展観覧者は無料。
手描き友禅染め模様師で、石ころアート作家でもある片岡朱央さん(76)の作品361点を、そのテーマごとに①人に係るもの、②海と山の生き物、③動物たちの楽園、④市内菓子・パン店との共同企画に4分類して展示した。
同博物館が民間企業と共同企画を行うのは初めて。企画をした河合恭典学芸員は「片岡さんから1050点もの作品が寄せられて、その中からどれを選ぶのか迷ったが、壱岐ならではの企画を考えた。市内8店舗の菓子・パン店が忙しい時期なのに全面協力してくれて、片岡さんの作品にそっくりの菓子・パンを制作してくれた。職人の心意気を感じた。菓子などは3階喫茶コーナーで限定販売しているので、菓子・パンそっくりの石を鑑賞し、またそのアート作品そっくりの菓子・パンを食べて、2倍感動してもらいたい」と話した。
須藤正人館長も「ニヤッと笑える作品が勢ぞろいした。幼児から高齢者まで一緒に楽しめる企画展で、夏休みに子どもたちの驚いた顔を見られるのが楽しみ」と期待している。