県のアーティスト・イン・アイランド事業でこのほど、フランス・パリ在住の女性映像アーティストのジュスティーヌ・エマールさん(31)が来島。2日間にわたり映像美を探求できる名所を回って写真・動画撮影やデッサンを行い、猿岩で市民15人が参加したワークショップの講師を務めた。
エマールさんは鬼の窟、双六古墳、小島神社、男岳神社など壱岐特有のスピリチュアルな観光名所を見学。筒城浜海水浴場ではサクラ貝などを採集するなど、壱岐の景色を存分に体験した。ワークショップでは市民に夕暮れから日没後の猿岩の写真撮影やデッサンをアドバイスした。
エマールさんは「どこの名所というよりも、島全体を包む独特の光に魅力を感じた。冬だからソフトな光だったが、今度は夏に来てその光の違いを感じてみたい。猿岩から見えるイカ釣り漁船の漁火が幻想的だった」と芸術家ならではの感覚で壱岐を語った。
県地域文化推進班は「エマールさんは定期的に日本で映像作品展を開いているので、近いうちに今回の体験を作品化してもらい、壱岐で作品展を開催したい」と話した。