人気音楽ユニット・B’z(ビーズ)の初の壱岐公演が決まった。10日にファンクラブ「B’z Party」の会報で発表された。恒例となっている全国アリーナ・ホール公演「B’z LIVE‐GYM 2015」が来年3月11日の北九州公演からスタートし、公演2か所目の3月13日が、壱岐文化ホールでの開催となる。超大物アーティストの公演実現は市民にとっても大きな楽しみだが、千人近い観客が島外から押し寄せることが確実で、壱岐島の知名度アップにもつながりそうだ。
発表されたツアーは3月11日から5月24日までの全国17か所27公演。北海道から沖縄まで全国を縦断する。「B’z LIVE‐GYM」は「小さなホールでもライブハウスでも、音楽を披露できる場所があればどこでも演奏できるバンドでありたい」という2人の方針から、大観客のスタジアム・ドームツアーを行う一方で、観客収容人数の少ない地方都市のホールも積極的に訪れることが特徴。今回も北海道の釧路市、帯広市、岩見沢市、鹿児島県奄美市など地方都市でも開催する。昨年のツアーでは島根県の隠岐島文化会館(614席)で開催。02年は五島市福江島、03年は佐渡市と離島でも行われている。
壱岐文化ホールの収容人数は約千人。チケットは「B’z PARTY」会員の優先予約が12月から開始されること以外は、詳細がまだ発表されていない。昨年の隠岐公演では隠岐の島町民に対して150席限定発売枠が設けられた。また昨年のホールツアー全体には久しぶりに一般発売枠があった。ファンクラブ会員でも小ホール公演はチケット入手が難しいだけに、地元民限定または一般発売枠がないと会員以外の壱岐市民が鑑賞することは難しそうだ。詳細発表が待たれる。
壱岐文化ホールで島外からファンが押し寄せるような大物アーティストが公演を行うのは、10年3月の藤井フミヤによる「一支国博物館開館記念コンサート」以来。3月13日は金曜で、週末はそのまま壱岐観光をするファンも多いことが予想されるだけに、交流人口拡大はもちろん、若者のSNSなどを用いた情報発信力で壱岐の知名度アップに結びつける大きなチャンスだ。
◆B’z ギターの松本孝弘(53)、ボーカルの稲葉浩志(50)の2人による音楽ユニット。1988年にデビューし、90年リリースの5枚目のシングル「太陽のKomachi Angel」が初のオリコンチャート1位を獲得。90年代にミリオンヒットを連発して大ブレイクした。12枚目のシングル「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」は、202万枚とダブルミリオンを記録した。オリコンシングル1位獲得数46作品は、2位の浜崎あゆみ(37作品)を引き離して歴代1位。アルバム総売り上げ枚数は4600万枚を突破し、ギネス記録に認定されている。