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「命つなげたい」 犬猫保護団体が初の譲渡会

犬、猫の殺処分ゼロを目指す有志の団体、壱岐島わんにゃんお守り隊299(松嶋純子会長ら20人)が7月31日、初めて保護猫の譲渡会を柳田地区公民館で開き、市民約60人が来場した。
同団体は、壱岐保健所から依頼を受けた生後間もない犬と猫にミルクを与える「ミルクボランティア」をはじめ、ポスター掲示やチラシ配布など動物保護や適正飼養に関する啓発活動などを行っている。
譲渡会では団体が保護している猫11匹と個人で保護している4匹の計15匹をそれぞれ名前や性格、ワクチン接種歴などとともに紹介し、里親を探した。
同団体は譲渡に際しては▽終生飼育の医療費、消耗品等の負担が可能▽定期的に譲渡した猫の様子を報告する▽必ず去勢・避妊手術をする▽完全室内愛育をする▽初期医療費・飼育管理費などの費用を負担するなど条件を設定している。また、正式譲渡を前に飼育環境が適正か判断する約10日間のトライアル期間を設けている。この日は3匹に譲渡の引き合いがあったという。
郷ノ浦町の団体職員、立石誠也さん(58)は最近愛猫を亡くしたことから、新たな家族を探して来場。「(飼っていた猫に)似た猫を見つけました。妻に相談します」と話していた。
松嶋会長(48)は初の譲渡会開催について、「会員のボランティア力に感謝したい。一人ではできないことも集まればできると実感している。保護猫を知ってもらえるきっかけになれば。愛情を込めて育てているので、幸せな家庭に巡り合えるよう、一匹でも命を繋げていきたい」と話した。
同団体は今後も各種イベントでの啓発や譲渡会の開催のほか、地域が主体となり猫の適正管理をする地域猫活動や捕獲して去勢避妊手術をして地域に戻す「さくら猫活動」に繋げていきたい考え。
同団体は活動支援の寄付や物資を受け付けており、ゲージやミルクなどの物資が島内外から届けられている。問い合わせなど詳しくはホームページ(https://iki299.jp/)へ。

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