© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20175/26

社説・よそ者の意見に聞く耳を

古い表現なら「黒船襲来」と言うのだろうか。いまの壱岐の状況は幕末に似ているようにも思える。国境離島新法の制定を契機に、様々な新しい風が吹いてきた。その風は、開国を迫った黒船と同様に、市民にとって必ずしも快いものばかりではないだろう。
人口減少対策の切り札として、壱岐市がもっとも力を入れているIki‐Bizのセンター長が決まり、ふるさと商社で実務を担当する地域おこし協力隊員も赴任した。ともに豊富な実務経験を持ち、壱岐の活性化に大きな戦力になってくれるに違いない。
だがビジネスの最前線で戦ってきた人たちにとって、壱岐のいままでの商習慣は「生ぬるい」と映る可能性がある。地域の団結はもちろん重要なことではあるが、みんながそれなりの幸福感を得られるように仲良くやっていく姿勢は、島外資本の大手から見れば「隙だらけ」と見えてしまう恐れがある。意識改革を迫られるケースもあるだろう。
他の地域からやってきた「よそ者」に、このような指摘・指導を受けることは、壱岐に限ったことではないが、地方の小さな地域の人たちには抵抗感が大きい。「島の実情も知らないくせに」という思いを抱くことは理解できる。だが古くからの慣習に従ってばかりいては、この厳しい現実の中で生き残っていくことは難しい。
先週号の本紙で掲載した安売りガソリンスタンドの進出は、その典型的な例だと言える。島内の既存スタンドが対抗していくためには、価格面での抵抗もある程度は必要だろうが、他のサービス面や複合業種化などで勝負しなければ太刀打ちできそうにない。Bizなどのアドバイスをどれだけ素直に聞き入れて、新たな挑戦をするかに今後の存続が掛かっている。変革には痛みが伴うものだ。
よそ者の意見に盲従するのではなく、市が月収100万円の高額で雇うIki‐Bizセンター長という黒船を、行政も民間も徹底的に活用する方法を探ることが肝心ではないだろうか。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20198/9

スポーツの猛暑対策を。

全国的に猛烈な暑さに襲われている。7月31日は全国2百地点以上で35℃以上の猛暑日となった。本市の最高気温は石田測候所33・0度、芦辺測候所…

20198/9

LED3千個で白沙八幡神社をライトアップ。大大神楽とのジョイントイベント「かみあかりの夜」。

市は3日、石田・筒城浜ふれあい広場野外ステージで開かれた第23回壱岐大大神楽公演に合わせて、隣接する白沙八幡神社でライトアップイベント「神々…

20198/2

山本二三さんがアニメーション制作実演。一支国博物館特別講座

一支国博物館で開催中の「山本二三展」に合わせて、7月21日に特別講座「アニメーション美術監督・山本二三による制作実演」が同館で開かれ、約30…

20198/2

大型店、続々出店のリスク。

経済産業省はこのほど、今年5月に申請された大規模小売店舗立地法に伴う新設届け出を発表し、本市では郷ノ浦町柳田触に建設中の「ドラッグコスモス壱…

20198/2

冨永愛斗が個人総合優勝。初山小は団体戦4位。交通安全子供自転車県大会

第44回交通安全子供自転車長崎県大会が7月23日、長崎市の県立総合体育館で開かれ、壱岐地区代表として38年連続出場した初山小学校が、団体戦出…

ページ上部へ戻る