本市でのトライアスロン大会の開催実現へ向けた「壱岐トライアスロン合宿」(壱岐トライアスロン大会実行委員会主催)が20、21日に筒城浜海水浴場とジョギングコースで行われ、広島、奈良、福岡、佐賀から女性7人、男性5人の12人が参加した。
鉄人アスリートたちは海水浴場にブイで設置された1周500㍍のスイムコースを3周、1周1㌔のジョギングコースをランで10周するアクアスロン(水泳と長距離走)の練習を行った。この日の石田は最高気温26・3℃と高く、それに対して水温は18・8℃と低い、練習するには厳しい条件だったが、選手たちは気持ち良さそうに汗を流した。
壱岐での合宿は今年で3回目。実行委員長の林田任史さんは「筒城はきれいなビーチ、快適なジョギングコース、体育館やキャンプ場の設備、宿泊施設など、まさにトライアスロンのためにあるような場所。ぜひ壱岐で大会を開きたいと考えて、住民への理解・周知、実行委員会の運営経験・実績づくりを目的に合宿を行っている」とその目的を話した。
ただ競技として自転車(バイク)を使用する場合には、交通規制が必要だったり、ボランティアスタッフを揃えなければならないなど、警察、行政、市民の協力が不可欠になる。本市ではサイクルフェスタ、新春マラソンの開催、また昨年からはウルトラマラソンを始めており、新たにトライアスロン大会を開くためにはハードルも高い。林田さんは「何とか来年か再来年に開くことができれば」と準備を進めている。
合宿のコーチとして参加した水泳元日本代表でプロトライアスリートの樋口玲士さんは「トライアスロンはきれいな海と空気の下で行うのが最高に楽しい。選手たちは沖縄まで行って練習したりしているが、福岡からわずか1時間でこれだけの場所があるのだから、ぜひ合宿を続け、そして大会開催を期待したい」と話した。