地域情報

人命救助で3人を表彰 海転落の男性引き揚げる

市消防本部(安永雅博消防長)は7月17日、郷ノ浦町元居漁港で同12日に起きた水難事故で人命救助を行った同町の漁業、塚元昭茂さん(57)、塚元茂秀さん(62)、塚元隼人さん(34)の3人に感謝状を贈った。
12日午前4時過ぎ、同漁港岸壁付近を酔って歩いていた島外の50歳代男性が誤って海中に転落。出漁準備のため家の前で空模様をチェックしていた昭茂さんは「かなり酔って千鳥足で歩いている人がいたので、危ないなあ、と思いながらチラチラと見ていた。するとドボンと転落する音が聞こえたので、隣接する兄(茂秀さん)の家に声を掛けて、助けに行きました」。
男性は昭茂さんの漁船から3㍍程度の場所にうつぶせに浮いていたため、船を岸壁に着岸させるための長さ3㍍の鍵フックを男性の服に引っ掛け、岸壁のはしごまで引き寄せて、茂秀さん、隼人さんと協力して3人で引き揚げた。
男性はまだひどく酔った状態だったが、けがはなく、意識もあった。3人は救急車が到着するまで毛布で体を温めたり、コーヒーを入れるなど男性を気遣った。昭茂さんは「たまたま台風の影響を見ようと外に出ていた時なので男性に気がついた。家の中にいたら判らなかっただろう」、茂秀さんは「3年前に自転車で転落した人を救助したことがある。漁師をしているので、反射的に体が動いた」、隼人さんは「100㌔クラスのマグロを船に引き揚げているが、男性は自分ではしごを上る気力がなくて大変だった。命が助かって良かった」とそれぞれ話した。

 

関連記事

  1. 原の辻古代米刈り入れ祭 子どもたちが石包丁体験
  2. ゴミから環境考える。塩津浜でボランツーリズム。
  3. 日本初の無人機実証実験。国境監視、海難救助に期待。
  4. 壱岐警察署で初イベント 白バイ試乗、音楽隊演奏
  5. 「壱岐なみらい創りプロジェクト」開始 子どもたちが未来像を描く
  6. 遂に平均65万6千円超え 壱岐家畜市場4月子牛市
  7. 山本前住職「壱岐の自然を残して」 筒城小通学合宿
  8. 壱岐高ヒューマンハート部でSクラブ入会式

おすすめ記事

  1. 「歩こーで!」壱岐市が2連覇 企業団体はイチヤマが優勝
  2. 4百人が収穫の秋楽しむ 王都米づくり収穫祭
  3. 高精細複製の南蛮屏風 一支国博物館で展示

歴史・自然

PAGE TOP