長崎文化放送(NCC)の「第11回ふるさとCM大賞」で最優秀賞のグランプリを獲得した壱岐高校放送部制作の「来い恋(こいこい)小島神社」が4月から1年間、NCCで100回の放送が始まった。
同作品は1年生部員5人(中村遼太、安永真里衣、山口恵、中原杏、小金丸万葉子)で制作した30秒作品。中村さんと安永さんの2人がカップル役で自ら出演。幼馴染の男女が恋愛成就のご利益がある小島神社へ参拝に行ったところ、潮が満ちて岸に帰れなくなってしまった。その時に神様が力を貸し、中村さんが「オープン・ザ・シー」と唱えると参道が現れて、2人は仲良く手をつないで岸に戻れることになったという恋愛ショートストーリー。「小さな島で 大きな恋 小島神社」がキャッチフレーズになっている。
撮影は昨年12月末に3日間かけて行った。「冬季の補習授業があったので、なかなか潮の干満に合わせての撮影ができず、本当に岸に戻れなくなったり、長靴を履いて戻ったり、苦労が多かった。1月6日が締め切りだったので、年末年始返上で編集をした。早送りを駆使するなどして、30秒にまとめるのに苦労しました」(中原さん)。
表彰式では最後まで名前が呼ばれなかったため「特別賞も佳作もダメだったかな、と思っていたら、まさかのグランプリで驚きました」(小金丸さん)。同部初のグランプリ獲得となった。
中村さんは「小島神社のことをまだ知らない人も多いと思うので、1年間に百本も流してもらえたら、すごいPRになると思う。審査員からも“高校生らしい作品で、見た人が壱岐に行ってみたくなる”と言ってもらえた。本当にロマンチックな場所なので、多くの観光客に来てもらいたいです」と放送開始を喜んだ。