© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

旧石器時代の遺物発掘 原の辻遺跡南側

発掘(古澤さんの説明を熱心に聞く参加者) 県埋蔵文化財センターによる原の辻遺跡発掘調査説明会が6日、同遺跡南側の「原の久保地区」で行われ、市民など約30人が参加した。
同地区は弥生時代の集落の外側にあり、墓があったと見られており、墓の様子を調べるために10月14日から調査が始められた。だが江戸時代以降に同地は土を盛る饅頭(まんじゅう)畑となっており、2006年には整地も行われるなどしたことで、約2千年前の弥生時代の層がなくなってしまっていた。代わりに地表からわずか十数㌢の深さから発掘されたのが、約2万年前の後期旧石器時代の遺物だった。
同時代を代表する黒曜石製ナイフ形石器や、石器の元となる剥片(はくへん)、石器を作る際に残った石核(せっかく)、物を切ったりはがしたりする道具(スクレイパー)などが多数発掘された。後の造成などにより混在したと見られる縄文時代の石槍(いしやり)なども一部混じった。
黒曜石は佐賀・腰岳、松浦市牟田、佐世保市針尾などから持ち込まれたものであることが判った。同センター東アジア考古学研究室の古澤義久主任文化財保護主事(33)は「旧石器時代は壱岐が九州本土と陸続きになっていて、物流が存在したことが判った。原の辻遺跡というと弥生時代のイメージが強いが、2万年前から人が住み、狩猟を行っていた様子を知ることができたのは、貴重な成果だ」と話した。
同地での調査は来年1月中旬まで行われ、2015年度は弥生時代の川の流れについての調査を行う計画が立てられている。

発掘(原の辻から発掘された旧石器時代の遺物)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20206/29

リブランドオープン。壱岐リトリート海里村上。

勝本町のホテル・壱岐リトリート海里村上(旧海里村上)が17日、リブランドオープンした。 オープンを前に16日、報道機関向け内覧会を開き…

20206/29

よっち、たかっち、きもいっち。霞翠地区まちづくり協議会。

霞翠地区まちづくり協議会の事務所開所式が20日、同事務所が入居した新城地区老人憩いの家で行われた。設立は4月1日付けで、当初は同4日に開所式…

20206/29

小中学校にアジサイ寄贈。郷ノ浦町文化協会盆栽部会。

中止になった第25回あじさい祭り(郷ノ浦町文化協会主催)で市民に配布予定だったアジサイの苗約千株が、栽培した同協会盆栽部会(田口和夫会長、1…

20206/22

筒城浜で海開き神事。水質は最高の「AA」。

海水浴シーズンを前に市商工会や市などは11日、筒城浜ふれあい広場レストハウスで海開きの神事を行い、無事故と観光振興を祈念した。 神事に…

ページ上部へ戻る