JA壱岐市の定期8月市場が1、2日、壱岐家畜市場で開かれ、平均価格は51万7357円(牝42万9735円、去勢58万8035円)で、前回の6月市場と比べて3万6808円減、前回比93・36%と落ち込んだ。前々回の4月市場は59万7126円だったので、この2市場で7万9769円も下落したことになる。
昨年も8月市場は51万円台まで落ち込み、10月市場はさらに下がって48万円台となったように、夏から秋にかけて子牛価格は低迷する傾向が見られている。
取引成立頭数は654頭で前回と同数、販売金額は3億3835万1200円で前回から約2400万円減少した。
黒毛和牛子牛の取引価格は全国的に低迷しており、7月の全国平均は51万6793円で、4月の58万7101円から3か月連続で減少している。本県では、6月の平戸口中央市場が49万1257円、五島市場が48万2260円、県南市場が46万1599円といずれも40万円台まで落ち込んでおり、壱岐家畜市場の平均価格は最も高額となっている。
種雄牛別の成績では、勝本町生産の県種雄牛・金太郎3(父・平茂勝、母の父・金幸)と鹿児島・上別府種畜場供用の若百合(父・百合茂、母の父・安平)が取引頭数、平均価格でも上位となり市場を支えた。また郷ノ浦町生産の幸男(父・勝乃幸、母の父・金幸)、石田町生産の百合幸(父・百合茂、母の父・金幸)もこの2頭に続く取引頭数となり、次代を担う本県種雄牛として人気を高めてきている。