一支国博物館の第60回特別企画展「光のラビリンス2」が15日から1階テーマ展示室、3階多目的交流室・講座室で始まった。9月11日まで。入場料は小学生以上300円、2回目以降150円。
光を使った体験型アートの「光のラビリンス」は、2020年2月に続いて2度目の開催だが、前回は最初のコロナ禍で休館もあり、子どもたちが存分に楽しめる状況ではなかったため、今回は3会場を使用して規模、スペースを拡大し、感染症対策も十分に行いながら体験ができるように工夫が施された。
1階テーマ展示室の「展覧会の絵」は、フェルメール「牛乳を注ぐ女」、ムンク「叫び」の名画の前に立って体を動かすと、名画の人物と同じ衣装になり、牛乳を注いだり、登場人物と触れ合ったりすることができる。「Cosmic Square」は宇宙と重力をテーマにしたもので、地上、月面、水中、宇宙のシーンに合わせて重力が変化し、床面を歩くと足跡が付いたり、色とりどりのオブジェが反応したりする。
須藤正人館長は「この2年間、コロナで自由に遊べず、子どもたちの欲求不満がたまっていたと思う。ラビリンスとは妖精たちが住む迷宮の意味で、色とりどりの光が織りなす不思議な世界で、思い切り楽しんでもらいたい」、川合恭典学芸員も「何度も体験するごとに新しい発見があると思う。動画撮影、写真撮影も自由なので、楽しみながら学んでもらいたい」と話した。