原の辻ガイダンスで企画展「島のお宝発見!展」が8日から始まった。旧壱岐郷土館に所蔵され、現在は一支国博物館に保管されている約2千点の郷土史料の中から、黒崎砲台を解体する様子を収めた写真や天手長男神社に以前あったとされる「三十六歌仙絵馬」が展示されている。
写真は昭和20年代頃に撮影されたものなどで、郷ノ浦の木製だった昭和橋や壱岐高校の校舎、勝本浦の通りや船グロ、はらほげ地蔵の様子を収めた16枚を展示している。
市文化財班の松見裕二係長は「(昭和を知る)高齢者と若い方が今と昔の壱岐を伝承する懸け橋になればと思う」と話した。
一方、絵馬は平戸藩第8代藩主、松浦誠信が奉納したもので、狩野派の絵師、片山尚景(1628~1717)が描いたといわれている。同神社には三十六歌仙のうち34枚が残っていた。今回の企画展ではそのうち9枚を展示している。入場無料で来年1月30日まで。