沼津小学校(田中智司校長、44人)が17日に海洋教育学習を行い、3、4年生14人が猿岩を海側から見るなどして海の美しさやゴミの問題など考えた。
海について学ぶ学校を支援する笹川平和財団(東京)の「海洋教育パイオニアスクールプログラム」の採択を受け実施された。
児童たちは湯ノ本湾から船2隻に乗り込んで沼津沖まで遊覧。猿岩近くまで行き、猿岩の普段とは違う〝表情〟を眺めた。
帰港後は、勝本町の工房アオトミドリ店主、篠崎恵美さん(49)が講師となって、「いき湯がっぱ海の駅」でシーグラスによる万華鏡づくりも行った。
シーグラスは海に棄てられたガラス製品が波に揉まれて少しずつ角がとれたもので、様々な色があり、宝石のような美しさがある。篠崎さんはシーグラスが数十年から数百年かけてできることを話し、児童たちはゴミ問題を学ぶとともに、元はどんなビン製品だったのか思いを巡らせてた。
豊永凌大さん(4年)は「猿岩は近くで見ると大きかった。シーグラスは元々ゴミだったものが材料になっていると知って驚いた。海にゴミを棄ててはいけないと思った」と話した。