来春のセンバツ甲子園につながる第153回全国高校野球選手権長崎大会は7日、県営ビッグNスタジアムで準々決勝が行われ、連合チームとして初めてベスト8進出を果たした壱岐商・対馬・上対馬の3校連合が佐世保地区新人大会優勝の大崎と対戦した。
大崎は1回裏にいきなり4点を先制し、ゲームを優位に進めた。その後は3校連合先発の壱岐商・長岡拓実(2年、勝本)、リリーフした同・豊坂将平(2年、勝本)が大崎打線をしっかりと抑え、6回表には1点を返したが、6回裏に4失点し、8‐1で7回コールド負けとなった。これまで好調だった打線は大崎の2投手に4安打と抑えられた。
それでも3校合わせて15人の部員で、壱岐と対馬という地理的な条件から合同練習もなかなかできない中、この日も失策は1で、大会4試合で計4失策と堅い守備。延長戦勝ち2回、サヨナラ勝ち2回とチームの結束力は単独チーム以上のものを見せた。県大会ベスト8という胸を張れる結果は、他の連合チームにも大きな自信をもたらした。
来春はこの活躍に刺激を受けた新入生が大量に入部する可能性もあり、今後もこの連合チームが存続するかは分からないが、壱岐商の2年生5人、1年生1人には貴重な経験となる県大会となった。