九州郵船株式会社(本社・福岡市、竹永健二郎代表取締役社長)は15日、福岡市のホテルオークラ福岡で創立百周年記念祝賀会を開き、約300人が出席した。同社は1920年8月15日設立で、一昨年に百周年を迎えていたが、新型コロナの影響で2年遅れの祝賀会開催となった。
竹永社長は「5年、10年先のビジョンを立て、目的、方向性を見失わないことが重要だ。今後様々な危機的状況が予想されるが、正しく判断し素早く対策を立て、1人1人が目的意識を持ち、自己を啓発し、意識改革とチャレンジ精神を念頭に置き、より一層のサービス向上に努めなければならない。百周年を契機に心新たに安全運航を基本とし、作業に邁進し、さらなる飛躍を目指す覚悟だ」と挨拶した。
本市からは白川博一市長、鵜瀬和博県議、豊坂敏文市議会議長らが出席。白川市長は「戦前戦後を通して島民の出会いと別れを演出し、壱岐・対馬両島の生活文化を支える公共交通機関として、また教育旅行、スポーツ合宿、観光振興に尽力して頂き、まさに運命共同体だと思っている。新型コロナ、燃油高騰、人口減少等による利用客数減少など、厳しい情勢でも公共交通機関としての使命を全うするため経営努力続けておられることに深く敬意と感謝の意を表する。両市発展の生命線である本航路の充実、活性化に、今後も引き続き協力していく」と祝辞を述べた。