JA壱岐市が振興を図っているジャガイモ「ながさき黄金(こがね)」の収穫祭が14日、石田町池田西触の農事組合法人「五月」の圃場であり、関係者で収穫を祝った。
ながさき黄金は、2017年に県農林技術開発センターで育成された品種で、「インカのめざめ」の特性を引き継ぎ、鮮やかな黄色や甘みのもととなるデンプンの割合が高いのが特徴という。
同JAは第9次営農振興計画を策定して、1品目1億円の産地づくりを目指しており、本年秋作からながさき黄金を栽培。現在2法人、1個人が計50㌃で栽培している。今後、色や甘みなどの基準を設けて、一定以上の品質のものを「壱岐黄金」としてブランド化していく方針。
収穫祭では、川﨑裕司組合長が「若者が希望を持ち活き活きと豊かな生活を営むことができる農業を目指し、一億円産地を確立することを宣言します」と一億円産地宣言を行った後、関係者でながさき黄金を収穫した。
同JAの営農指導員、渡邉茂さん(47)は「天候にも恵まれ、大きな玉ができたと思う。少しずつでも認知度が上がっていけばと思う。病気にも強く、低農薬で作っていけるだろうと取り組んでおり、ブランド化に繋げていきたい」と話した。