歴史・自然

カサゴ放流と清掃 渡良小児童 環境問題考える

「ロータリー奉仕デー」が1日、郷ノ浦町の小水浜であり、渡良小学校(秋山壽哉校長、73人)の全校児童が稚魚の放流と海岸清掃を行った。
壱岐、福岡、糸島3地区のクラブから組織される国際ロータリー2700地区第5グループが、将来を担う子どもたちと玄界灘の環境を守ろうと主催。壱岐、壱岐中央、糸島の同クラブ会員と児童、ボランティアら約150人が集まった。
稚魚放流では、壱岐栽培センターの山仲洋紀センター長がカサゴの生態を説明した後、「なぜ放流しなければならないのか考えてみましょう」と呼びかけ、「それは昔と比べて海の環境が悪くなり、魚が育ちにくくなってきたから。小さい魚は獲らない、子を産む親は残す、これを栽培漁業と言います」と説明した後、皆でカサゴの稚魚約3千匹を浜から放った。
続いて、細かくなったプラスチック片「マイクロプラスチック」を砂浜から集めて環境問題を考える取り組みもあり、糸島市の環境コーディネーター、三井真由美さんが、プラスチックは石油からできていることなど説明した後、児童たちは砂に隠れたプラスチックを探した。5年の西弘士郎さんは「マイクロプラスチックを知らなかった。気づかない小さいゴミがあって驚いた。環境がどんどん汚れていって死んでいくのが怖い。ポイ捨てゴミを見過ごさないよう拾っていきたい」と話した。

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