海岸漂着ゴミの清掃活動と観光を組み合わせたボランツーリズムin壱岐(市主催)が1~2日、石田町の塩津浜海岸などであり、五島、対馬、長崎など島外からの参加者を含め139人が参加した。
壱岐島おこし応援隊チーム防人(中山忠治代表)が市から事業の委託を受けて企画。平成22年から始まり今年で第12回となった。
参加者は約3百㍍の海岸線に漂着したペットボトルや漁具の網など2㌧トラック3台分(8立方㍍分)のゴミを2時間ほどかけて集めた。アメリカ・カリフォルニア州からの留学生で、九州大学工学部4年のグロンナランド・エリックさんは「達成感はあるが、プラスチックなど小さなゴミがまだある。このような作業に加えて政治的、社会的にプラスチックの製造を抑えなければ海ゴミの問題は解決しないと思う」と話した。
清掃活動に続いてワークショップもあり、毎年参加している九州大学大学院生態工学研究室の清野聡子准教授の講演もあった。
清野准教授はプラスチックについて「若い人が何を選ぶかで、企業の行動が変わることがわかってきた。国際的には拾うだけでは解決しない、作るところから解決しようということになり、若い人がどっちを向くかということ企業は見ている」と話し、消費を見つめる必要性を呼び掛けた。
最後に島外から参加したNPOなどが活動事例を発表し、情報を交換。2日目は辰ノ島遊覧など行い、漂着ゴミの現状を確認した。