第65回社会を明るくする運動・中学生弁論大会(壱岐地区保護司会主催)が7日、壱岐文化ホールで行われ、市内4中学校から各2人、計8人が「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」などについてのテーマで、5分以内の弁論を行った。
最優秀賞に輝いたのは「笑顔のちから」の演題で弁論した貞方陽菜(ひな)さん(郷ノ浦3年)。発達障害があり特別支援学校に通う妹の、純粋な笑顔に学び、何度も助けられている経験から、「妹の笑顔には不思議な力がある」「妹は笑顔という最高のプレゼントを持って生まれてきてくれた」「妹の笑顔は太陽のように私たち家族を照らしてくれている」と愛する妹を讃えた。
また、マザー・テレサの「平和は微笑みから生まれます」という言葉を引用し、「みんなが笑顔でいられる時、それこそが真の平和」と平和について思いを巡らし、「私の将来の夢は特別支援学校の先生になること。今度は私の笑顔でたくさんの人を笑顔にしたい」と人生の目標について満面の笑顔で、制限時間ジャストの5分間で思いを伝えた。
貞方さんは「昨年の大会で先輩の発表を聞いた時から『来年は私が妹の笑顔のことを発表したい』と決めていた。先に発表したみんながすごくうまくて圧倒され、メチャクチャ緊張したが、妹・咲嬉(10歳)の笑顔を思い浮かべると、私も笑顔で発表ができました」と妹と一緒につかんだ最優秀賞を喜んだ。
貞方さんは7月30日に長崎市のサンブリエールで開催される県大会に市代表として出場する。「県大会ではもっと声量を上げ、身振り手振りなどさらに感情を込められるような弁論をしたいです」と目標を語った。
【弁論発表者】▽佐々木二千夏(芦辺3年)「私の弟」▽竹下桃香(芦辺2年)「言葉のもつ力」▽中村咲希(勝本3年)「つなぐ」▽貞方陽菜(郷ノ浦3年)「笑顔のちから」▽下條佳乃(勝本3年)「ひじきのおばちゃん」▽安川涼菜(石田3年)「限度を考える」▽川上葵(郷ノ浦3年)「言葉から始まるいじめ」▽藤本真希(石田3年)「努力することの意味」