壱岐高校(鶴田勝也校長、454人)の東アジア・中国語コースの生徒14人(1年9人、2年3人、3年2人)が7月20日から行っていた上海・武漢での中国語研修から5日、帰国した。17日間を上海外語大学の授業、武漢でのホームステイで中国語を集中研修し、現地の大学生、高校生らと交流を深めてきた。
上海外語大での研修は県の事業として平成17年から毎年実施されており、今年で11回目。壱岐高以外にも諫早商業高3人、佐世保商業高2人の計19人で実施された。壱岐高は毎年、同コースの全生徒が参加しており、3年生は3回目の参加となった。
初日にクラス分けのテストを実施し、1年生は同大の中国人講師から中国語の基礎を学び、2・3年生は他に日本人がいないクラスで、世界各国からの留学生とともに研修を行った。授業のない週末は上海環球金融センターなどでの企業研修、同大日本語学科の生徒らとともに図書館、教会、外灘(バンド)エリアの見学などを行った。
8月1~5日は壱岐高生徒だけ単独で武漢でホームステイし、武漢市洪山高級中学(高校)の生徒らと交流会を行うなど、中国人家庭でその生活を体感した。
3回目の留学を体験した生徒代表の松本泰晟さん(3年)は「1年目はまったくしゃべれず不安でいっぱいだったが、2年目は余裕が出てきて、今年は楽しくて仕方がなかった。いろいろな国からの外国人留学生とも中国語で会話をすることができて、中国語修得の目標を達成できた充実感を味わえた。武漢のホームステイ先で書道を教わり、日中友好の言葉を一緒に書いたが、君は『中日』ではなく『日中』と書きなさい、と言ってくれた思いやりがうれしかった」と17日間の思い出を語った。