JA壱岐市の10月子牛市が1、2日に壱岐家畜市場で開かれ、平均価格は57万7463円(牝48万799円、去勢64万9341円)で、前回の8月市場と比べて5万4870円の大幅下落となった。前回対比は91・3%だった。初日は94・9%とまずまずの成績だったものの、2日目になって87・9%と大きく落ち込んだ。
平均価格が60万円を下回ったのは、2014年12月市場の59万20円以来、約8年ぶり。57万円台は同年10月市場の57万211円以来のことだった。
牝は4万7858円減の91・0%、去勢は6万2403円減の91・2%と、牝・去勢とも同様の下落傾向となった。入場頭数は687頭、売却頭数は680頭で、販売総額は3億9267万4700円。売却頭数は前回よりも16頭増加したが、販売総額は約2700万円減少した。
コロナ禍による牛肉消費の低迷に加えて、ロシアのウクライナ侵略の影響で原油や飼料価格高騰が深刻な状況になっており、肥育業者の買い控えを招いている。国・県・市の各種対策は施されているが平均価格下落に歯止めがかかっていない。
9月21、22日の平戸口中央市場の平均価格は58万2118円で、20年4月市場以来の50万円台。9月13、14日の五島市場も54万7861円と、県内全域で子牛価格の下落が続いている。