株式会社イースト(本社・東京都)が石田町筒城で運営するikibase Guest House(イキベースゲストハウス)で23日、ウォールアートプロジェクト完成お披露目会が開かれた。
イキベースは「アーティスト・イン・レジデンス」として芸術家の滞在を島外から受け入れ、制作・創作の場を提供するなどアートの視点から地域活性化に取り組んでいる。ウォールアートはその一環で、同施設の高さ6㍍、幅20㍍の壁面に、イラストレーター仁太郎さん(26)が壁画を制作した。
22、23日夜にはこの壁画をライトアップで彩り、壱岐高校、壱岐商業高校美術部の生徒や、地域の人たちが集まり鑑賞。ゲストハウス内には仁太郎さんの作品が展示された。
仁太郎さんは大分県の芸術系短大を卒業後、福岡県のグラフィックデザイン関係の会社に勤務していたが、昨年イラストレーターとして独立。今年はアミュプラザ長崎のメインビジュアル担当として採用されている。
壁画の完成は最後のサインを入れた23日だったが、制作は2月に2週間をかけて行われた。「シャッターアートの経験はあったが、これだけ大きな作品はもちろん初めての経験。地元の人の協力で足場を組んでもらい制作した。大変だったが楽しかった。壱岐を色々と案内してもらい、勝本のアイランドブルワリーに集う人々の出会いと交流を中心に、波、サンゴ、ツバキの花など壱岐の魅力を盛り込んだ」とコンセプトを説明した。
空港へ向かう県道からもよく見え、壱岐のアートな新名所になりそうだ。