2月25日朝、石田町の山崎近くの圃場で、鹿児島県から大陸へ北帰行するマナヅルの群れが羽休めする姿が見られた。この日は深江田原でもツルの群れが目撃された。
前日の夕方に舞い降りた群れと見られる。
約40羽が交代で周囲を警戒しながら、虫を食べたり羽を手入れしたりして、旅の続きに向けて準備。午前9時頃に一斉に飛び立ち、旋回を繰り返して少しずつ高度を上げ、編隊を組んで北へ飛び去った。
野鳥などを継続して観察している市民グループ「壱岐自然塾」の永村春義代表によると、例年1月下旬から始まる鹿児島県出水市からの北帰行が、今年は2月上旬からと遅かったという。
本市でも2月上旬に上空を通過するツルの群れが見られて以降、25日まで見られておらず、今回が今季初渡来と見られる。
北帰行が遅い理由について永村代表は「冬場の冷え込みや風向きが影響したのでは」としている。