3月末で休館が決まった勝本町の西部開発総合センターのホールで、同所を活動拠点としていた壱州太鼓演奏集団の風舞組(中上良二代表、12人)が3月26日、休館前最後の演奏練習を行った。
昭和60年の開館以来、多くのイベントが実施されたホールに思い出がある市民も多く、この日の練習は一般見学者に開放。ステージ奥には「感謝 勝本文化センター 長い間ありがとうございました」の横断幕が掲示され、約50人がホール休館を惜しみながら練習演奏に聞き入った。
練習はさながら「さよならコンサート」のような演奏会となり、メンバーは衣装を身に着けて「壱州荒海太鼓」「風雅」「海灔」を披露。最後は、同じく同所で練習をしている風舞組ジュニア(26人)のメンバーや来場した人たちもステージに上がり、メンバーと一緒に「壱州荒海太鼓」を奏でた。
中上代表は「風舞組は平成3年に結成され、同4年7月のお披露目からこのセンターを活動極点とし、多くのステージを演じてきた。この場所がなければ、風舞組はこれまで続いていなかったと思う。今後は拠点をかざはやに移し、結成30周年、さらにその先に向けて活発な活動を行っていくので応援をお願いしたい」と観客にあいさつした。